三輪自動車
実の父と死に分かれたのは、私が5歳、妹が1歳のころかと思います。
父との記憶はほとんどなく、
父の亡くなる時の父の腕が跳ね上がったのを覚えています。
それは硬直というより最後の神経反応だろうと思います。
あと葬式の時の母が祭壇からなかなか離れないでいるのを私が母の腕を引っ張った記憶があるだけです。妹はそこにはいませんでした。父との記憶は遺影と母の言葉から「優しくて おとなしい」人らしいということです。母は若くして後家さんになったのということです。
その後、一年ぐらいあとに新しいお父さんが来ました。
そのいきさつは、まったく記憶がありません。のちのち母から聞いた話では、新しい父に「お父さんと呼べる?!」と母が私に聞いて私が「お父さん」と呼んだというのが再婚の決定打だということです。
昭和40年代はいざなぎ景気で生活は苦しいながら仕事はいろいろ考えればできた時代で母は駄菓子屋を経営しはじめ、それが食料品店に様変わりしました。父は廃品回収業をはじめ、それも運送業に変化してきました。それが現在の私の家業の始まりといえます。
そのころ 父が乗っていた車が三輪自動車なんです。
ちょうどこんな感じの車です。 (ネット画像より拝借!)
今思えば、奇妙な車でしょ!